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ヴェネツィア 美の都の一千年 (岩波新書)

ヴェネツィア 美の都の一千年 (岩波新書)

宮下 規久朗

岩波書店 / 2016-06

累計読者数3
平均ハイライト数 27.3件/人
推定読了時間 約4時間48分
star総合評価 51/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 10%

この本について

仕事でも生活でも、目の前のことを処理するだけで一日が終わってしまう時期ってあります。自分の世界がどんどん小さくなっていく感じがして、もう少し視野を広げたいのに、何を手がかりにすればいいのか分からない。そんなときに歴史や芸術に触れてみると、意外と日常の考え方がほぐれたりします。 この本が面白いのは、ヴェネツィアを「観光地」ではなく、泥の小島から始まり、一千年も独立を保ち、美術を育ててきた共同体として描いているところです。車が入れない街の成り立ち、ビザンツとローマのあいだで距離を取り続けた政治のしたたかさ、同信会という在野の人々が互助と芸術支援を両立させていた仕組みなど、細部が積み重なるほどに「一つの都市がどうやって自分らしさを守るのか」という視点に引き戻されます。美術の章も、作品の様式より、その背景にある土地の光や水の匂いまで感じられる書き方で、頭の中が少し広がる感覚がありました。 歴史や芸術に詳しくなくても、今の自分の軸を少し整えたい人には気持ちよく読める一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

水の都ヴェネツィアは、たぐい稀な「美の都」でもある。千年以上にわたり独立を保ち「アドリア海の女王」と呼ばれた都市国家は、ティツィアーノらの天才画家を生み、ヨーロッパ中から一流芸術家が集まった。町のあちこちに息づき、いまも新しさを加えている建築や美術を切り口に、ヴェネツィアの歴史と魅力を存分に紹介する。
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