
急いてはいけない ~加速する時代の「知性」とは~ (ベスト新書)
イビチャ・オシム
ベストセラーズ / 2016-09-08
この本について
仕事でもチームでも、「これが正しいはずなのに動かない」とか「もっと速く成果を出さなきゃ」と焦ってしまう時ってありますよね。自分のやり方が間違っているのか、周りの期待に応えられていないのか、よくわからないまま疲れていく感じ。僕もそこでよくつまずきます。 オシムの言葉は、その焦りにいきなり答えをくれるわけではないんですが、視点を少しズラしてくれるんです。たとえば、昨日は5点差で負けても、今日は1点返せたならそれは前進だという姿勢。爆発的な成長よりも、積み上がった一歩にちゃんと価値を見出す目線。あるいは、バルセロナを真似したくなる気持ちを否定せず、それでも最後は自分の頭で考えた“自分のサッカー”にしなきゃ意味がないという厳しさ。こういう考え方は、仕事のプロジェクトやチーム作りにもそのまま響きます。 もうひとつ刺さったのは、「停滞しているように見える時こそ、余地がある」という話。できていない部分を悲観するんじゃなくて、そこに手を入れるチャンスがあると捉える。必要以上にポジティブになるのでもなく、淡々と現実的に見る感じが心地良いんですよね。 進むペースが遅い気がして落ち込む人や、模倣と独自性の間で揺れている人には、たぶん深く効きます。急がなくていい、と優しく言われているようで、でも同時に「自分で考えろ」と突き放される。そのバランスが、この本の一番の魅力だと思います。
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多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの32%が集中しています。
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