
「シェル芸」に効く!AWK処方箋
斉藤博文
翔泳社 / 2018-08-29
この本について
シェルでちょっとした集計や抽出をしたいだけなのに、気付けばパイプがやたら長くなって「これ絶対もっと短く書けるよな…」とモヤモヤすること、僕はよくあります。特にAWKは便利だと分かっていても、条件式の扱いとか、0や空文字がどう解釈されるのかでつまずきがちでした。 この本は、その「なんとなく理解しているつもり」を丁寧にほぐしてくれます。例えば、パターンが実は真偽値そのもので動いているとか、0や空文字がどう評価されるかといった“地味だけど絶対に踏むポイント”を実例で説明してくれるので、短いワンライナーでも「なぜこう動くのか」が自然と腹に落ちてきます。また、substrやmatch、subとgsubの振る舞いの違いのように、普段なんとなく使っていた関数の細かい動作まで押さえられるので、書いたコードの挙動が読みやすくなります。さらに、mawkやgawkの計算ビット幅の違いまで触れていて、数字を扱うときの落とし穴にも気付けるのがありがたいところでした。 シェル芸をもっとシンプルにしたい人、あるいはAWKを“わかったつもり”から一歩抜け出したい人に静かに効いてくる一冊だと思います。僕自身、パイプが短くなるだけじゃなく、動きの理由が理解できたことでミスが減りました。そんな実感を持ちたい人にはちょうどいい距離感の本です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの37%が集中しています。
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