
テクノロジーは貧困を救わない
外山健太郎、松本裕
累計読者数5
平均ハイライト数 2.8件/人
推定読了時間 約8時間
star総合評価 32/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 37%
この本について
仕事でも教育でも、「結局テクノロジー頼みになってるけど、これって本当に意味あるのか…」と感じる場面ってありますよね。便利さは増えているはずなのに、肝心なところはずっと解決しないまま。自分の中でもその違和感が残っていて、この本を読んだときにようやく言語化された感覚がありました。 この本が効くのは、テクノロジーそのものを否定するからではなく、「問題の核心はもっと別のところにある」と静かに指摘してくれるからです。たとえば、教育の格差がデバイスで埋まると思っていたけれど、むしろ“質の高い大人の関わり”がどこに届いているかのほうが影響が大きいという視点。あるいは、テクノロジーは公平さをもたらすどころか、元々の土台の違いをさらに広げてしまうという現実。そういう地に足のついた話が続くので、派手さはないけれど、日々の仕事の判断基準を quietly 揺さぶってきます。 特に、「便利になる=良くなる」では割り切れなくなってきた人や、現場感覚とテックの理想論の間で迷っている人には刺さると思います。自分も読みながら、何を足すかではなく、どこに意志を向けるかを考え直すきっかけになりました。
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出版社による紹介
いまだITスキルに大きな格差があるインド。学校では上位カーストの生徒がマウスとキーボードを占領している。「これこそまさに、イノベーションにうってつけのチャンスだ。1台のパソコンに複数のマウスをつないだらどうだろう?...そしてすぐに“マルチポイント”と名付けた試作品と、専用の教育ソフトまで作ってしまった」。しかしその結果は...「ただでさえ生徒を勉強に集中させるのに苦労していた教師たちにとって、パソコンは支援どころか邪魔物以外のなんでもなかった。...テクノロジーは、すぐれた教師や優秀な学長の不在を補うことは決してできなかったのだ」こうして、技術オタクを自任する著者の数々の試みは失敗する。その試行錯誤から見えてきたのは、人間開発の重要性だった。ガーナのリベラルアーツ教育機関「アシェシ大学」、インド農民に動画教育をおこなう「デジタル・グリーン」、低カーストの人々のための全寮制学校「シャンティ・バヴァン」などを紹介しながら、社会を前進させるのは、テクノロジーではなく、人間の知恵であることを語りつくす。
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