
ザッポスの奇跡(改訂版)~アマゾンが屈した史上最強の新経営戦略~
石塚しのぶ
廣済堂あかつき出版事業部 / 2010-12
この本について
仕事でお客さんと向き合うとき、「結局どこまでやればいいんだろう」とか「形だけのサービスに自分が飲まれていく感じがする」とモヤっとすることが多いです。数字だけ追えば早いのは分かるけれど、目の前の人とちゃんとつながれている実感が薄いと、働く意味まで揺らいできますよね。僕自身、そこにずっと違和感がありました。 ザッポスの話が面白いのは、「サービスを武器にするぞ」というよりも、「まず人としてどう関わるか」を企業の中心に置き切っているところです。顧客とのやり取りをマニュアル化せず、あえてひとりの人間として向き合うことを大事にしているとか、マネジャーが勤務時間の一部を“部下と関わるために”確保しているとか、やっていることは地味なのに腹落ちするものばかりでした。特に、サービスをコストではなく“意義ある投資”として見ている点は、自分の働き方の視点をゆっくりひっくり返してくれます。 この本を読むと、顧客や同僚と接するとき「正しさより先に、ちゃんと人として扱えているか」を問い直す癖がつきます。文化づくりや採用の話も出てきますが、結局は「幸せを届ける」というシンプルな目的に社員全員が寄っていくことで会社が強くなる、という当たり前だけど忘れがちな原則が丁寧に描かれていました。日々の会話の1シーンや小さな接し方を変えてみるだけで、自分の仕事の実感ってこんなに変わるのか、と静かに効いてきます。 人と関わる仕事に少し疲れてきた人、あるいは「サービスって何なんだろう」と立ち止まったことがある人に刺さる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
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