
ゲーマーズ!6 ぼっちゲーマーと告白チェインコンボ (富士見ファンタジア文庫)
葵 せきな、仙人掌
KADOKAWA / 2016-11-19
この本について
人づきあいって、こちらが思っている以上に予想外の方向へ転がることがありますよね。普段は普通に接しているのに、ある瞬間だけ妙に噛み合ったり、「こんなこと現実にある?」と思うような展開になったり。自分でも説明できない高揚と、ちょっとした気まずさが同時に押しよせてくるあの感じ、けっこうしんどいけど嫌いじゃない……という人もいると思います。 『ゲーマーズ!6』の抜粋を読むと、まさにその“現実味のないほど勢いだけで転がる関係性”に刺さった人が多いんだろうなと感じました。ありえない、と思いつつも、誰かにふいに評価が跳ね上がる瞬間って、日常でもゼロじゃないんですよね。自分の行動の意図とは関係なく、相手が勝手に好意的に解釈してくれるときの戸惑いと照れ。そのズレの空気を、このシリーズはやたら丁寧に拾ってくれます。 この巻が効いてくるのは、無理に「正解の振る舞い」をしようとして疲れがちな人や、コミュニケーションの齟齬を笑いに変えたい人です。登場人物たちは不器用さを隠そうともせず、むしろズレたまま話が進んでいくけれど、その不格好さが、こちらの日常のぎこちなさをちょっと軽くしてくれる。特別な成長を見せつけられるわけじゃないのに、読後になぜか気がラクになるタイプの物語です。 こんな人に刺さると思います。人間関係の“温度差”に振り回されがちな人。自分も相手も不器用なままでいいのかもしれない、そんな視点をそっと渡してくれる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの50%が集中しています。
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