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意識と本質-精神的東洋を索めて (岩波文庫)

意識と本質-精神的東洋を索めて (岩波文庫)

井筒 俊彦

岩波書店 / 2001-10-16

累計読者数3
平均ハイライト数 28.7件/人
推定読了時間 約8時間20分
star総合評価 57/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 23%

この本について

日常の中で、物事をどう捉えればいいのか分からなくなる瞬間ってあります。目の前の出来事にいちいち意味づけしてしまったり、逆に意味が見えなくて息苦しくなったり。言葉や概念に振り回されている感じがして、でもそれをやめる方法も分からない。僕もずっとそのあたりでもやもやしていました。 井筒俊彦の『意識と本質』は、その「名づけ」や「本質」に感じている違和感を、無理に肯定も否定もせず、東洋思想の深層から丁寧にほぐしてくれる本でした。禅の「本質」をいったん消して世界をカオス化し、そこからもう一度“本質を持たないままの秩序”が立ち上がるという話は、物事に意味を貼りつけすぎて身動きが取れなくなっていた自分にはかなり効きました。また、言葉が心の中で揺らめくだけで世界を分節してしまうという説明は、普段の考えグセを少し距離を取って眺めるきっかけになります。 何かを「その通り」と断言する本ではないけれど、名づけ前の世界に触れるような視点は、思考のクセに少し風を通してくれる感覚がありました。概念で物事を固めてしまいがちな人に特に刺さると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

東洋哲学の分析から得た根源的思想パターンを己れの身にひきうけて主体化し、その基盤の上に新しい哲学を生み出さなければならない。本書はこうした問題意識を独自の「共時的構造化」の方法によって展開した壮大な哲学的営為であるが、その出発点には自分の実存の「根」が東洋にあるという著者の痛切な自覚がある。
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