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富士箱根ゲストハウスの外国人宿泊客はなぜリピーターになるのか? ―――世界75カ国15万人の外国人旅行客を32年間受け入れてわかったこと

富士箱根ゲストハウスの外国人宿泊客はなぜリピーターになるのか? ―――世界75カ国15万人の外国人旅行客を32年間受け入れてわかったこと

高橋正美

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この本について

観光や接客の仕事をしていると、「丁寧にやっているはずなのに、相手の心には届いていない気がする」とか、「結局のところ、何が“印象に残る体験”になるんだろう」と悩むことがあると思います。とくにインバウンドが当たり前になってきた今、表向きのサービスだけでは限界があるような空気を感じている人は多いはずです。 この本を読んで感じたのは、著者が語る“ホームステイ的なホスピタリティー”が、そういうモヤモヤをほぐしてくれるということでした。外国人旅行客が景色や観光地より「声をかけてくれた人の顔」を覚えているという話は、サービスの質とは別の次元で、相手の不安に寄り添う姿勢が記憶をつくることを教えてくれます。また、日本人が“見せたいもの”と外国人が“魅力を感じるもの”が違うという指摘は、相手の視点に立つとはどういうことかを具体的に考えるきっかけになります。さらに、リピーターが増える背景にあるのは特別な技術ではなく、「控えめだけど開かれた対話の姿勢」である、という現実的な示し方もほっとします。 インバウンドを“経済の話”だけで語る気になれない人や、目の前の相手にちゃんと届く接し方を探している人には、特に刺さると思います。サービスを磨くというより、自分のままで向き合う余地がまだあるのかもしれない──そんな視点を静かに渡してくれる一冊でした。

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