
現代思想2017年8月号 特集=「コミュ障」の時代
平田オリザ, 國分功一郎, and 千葉雅也
青土社 / 201502
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この本について
人と話す時に「うまく説明しなきゃ」と気が張ったり、会議で全部を明るみに出して話す空気に疲れたりしませんか。自分でも理由がよく分からないのに、動機や意図を言語化し続けることを求められて、だんだん息苦しくなるあの感じ。最近はそれを「自分の能力不足」と受け取ってしまう人が多い気がします。 この特集を読むと、そのしんどさは個人の問題じゃなく、社会そのものの“前提の変化”にあるとわかります。たとえば、評価をエビデンスだけに寄せようとする動きが、複雑なはずのコミュニケーションを無理やり単純化してしまうこと。あるいは、何でも明るみに出さなきゃいけない規範の中で、黙りたい気持ちが尊重されにくくなっていること。そして、失敗を個人の責任にしがちな風潮に対して、「そもそもコミュニケーションは常に失敗していて、その失敗は誰か一人のせいではない」という視点が提示されます。 読んでいて、少し肩の力が抜けるんです。自分が“うまくノれない”理由を、社会の側から説明し直してもらえる感じがするので。特に、会社や学校の「正解っぽい話し方」にずっと違和感があった人にはよく刺さると思います。
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