
露出せよ、と現代文明は言う 「心の闇」の喪失と精神分析
立木康介
累計読者数3
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star総合評価 31/100
start序盤集中型
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この本について
最近、SNSでも職場でも「自分の気持ちを言語化しなきゃ」と思いながら、どこまで話していいのか分からなくなることがあります。開きすぎても落ち着かないし、隠しすぎても不安が残る。そんな揺れを抱えたまま日常を回していると、心そのものの輪郭がぼやけてくるような感覚があるんですよね。 この本は、そのモヤモヤを直接すっきりさせてくれるタイプではありません。でも、なぜいまの社会で「内面がやたらと露出されるのか」とか、「語っているのに心が軽くならないのはなぜか」とか、普段あまり立ち止まらない部分を丁寧に裏返してくれます。たとえば、無意識とは単に“気づいていないもの”ではなく、“押し出されたもの”だという指摘は、単なる自己理解では届かない深さがありますし、暗さや不安が社会から消えると個人の中に溜まるという仮説と、その限界をめぐる考察は、自分が抱えている“正体の分からない重さ”を別の角度から眺めさせてくれます。 読み終えたあと、心は思い通りにならないほうがむしろ健全なのかもしれない、という感覚が少しだけ残ります。自分の内面を語ることに疲れてきた人、あるいは語れば楽になるはずなのにどこか腑に落ちない人には特に刺さると思います。
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