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下り坂をそろそろと下る (講談社現代新書)

下り坂をそろそろと下る (講談社現代新書)

平田オリザ

講談社 / 2016-04-13

累計読者数8
平均ハイライト数 13件/人
推定読了時間 約2時間42分
star総合評価 60/100
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この本について

仕事でも地域でも、目の前の状況がじわじわと変わっていくのに、自分の軸はどこに置けばいいのか分からないまま手を動かしている。そんな感覚を抱えたまま日々が過ぎていくこと、僕にもよくあります。成長し続ける前提がもう崩れているのに、心だけが昔のまま止まっているような、あの妙な置いてけぼり感です。 平田オリザさんの『下り坂をそろそろと下る』は、その「置いてけぼりの正体」を、無理に励ましたりせず、現実のまま見せてくれる本です。人口が減り、モノが余る社会では、無理に成長を追うより、長期で街やコミュニティを整えていく姿勢のほうが現実的なんだという視点。分かり合えない前提で対話することや、地縁や企業に頼らない「関心共同体」のようなつながりを育てることが、孤立を防ぐ小さな道になるという指摘。どれも大げさではないのに、実生活にそのまま置き換えられる感覚があります。 読んでいて特に残ったのは、「寂しさとどう付き合うか」を避けずに書いているところでした。下り坂を下るという言葉にはネガティブな響きがあるけれど、そこで必要なのは卑屈でも楽観でもなく、現実をまっすぐ受け止める強さなんだと気づかされます。誰かを悪者にしなくても状況を理解できるし、ゆっくり進む取り組みにこそ意味がある、そんな視点を持てるだけでも毎日の働き方が少し変わるはずです。 「成長前提の空気に少し疲れている人」「地域や組織の未来がぼんやり不安な人」には特に刺さると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

成長社会に戻ることのないいま、私たちは、そろそろ価値観を転換しなければならないのではないか。あたらしい「この国のかたち」を模索し、私たち日本人のあり方を考察した、これからの日本論!/絶賛の声、続々! 内田樹氏:背筋のきりっと通った「弱国」への軟着陸を提案する“超リアリスト”平田オリザの「立国宣言」。/藻谷浩介氏:避けてきた本質論を突きつけられた。経済や人口に先立つのは、やはり「文化」なのだ。
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