
マインドフル・リーダーシップ “今”に集中するほど、成果が最大化される
田口 力
KADOKAWA / 2015-09-10
この本について
仕事では常に判断を迫られるのに、気づけば「目の前の問題を片付けるだけ」で一日が終わってしまう。部下との会話もうまく噛み合わず、自分の価値観がどこにあるのかも曖昧なまま動いている──そんな感覚、けっこうあると思います。私も同じで、焦りだけ先に立つ日が続くと、リーダーとしての軸がどこにもないように感じてしまいます。 この本は、いわゆる“強いリーダー像”とは違って、まず自分の内側を静かに整えるところから話が始まります。印象的だったのは、価値観を自覚しないまま判断していると、チームメンバーの行動も正しく評価できなくなるという指摘。たしかに、自分の前提が見えていないと、相手の意図も読み取れません。また、情報量ばかり追うのではなく、文脈を読む力を取り戻すこと。そのためには、体力や心の安定といった“ガソリン”を無視しないこと。どれも仕事の現場で思い当たる場面ばかりでした。 チームづくりについても現実的で、「メンバーが急に一つになる」なんて幻想を持たず、形成・衝突・規範という段階を丁寧にたどる必要があると説明されています。共鳴するチームは奇跡ではなく、観察と対話の積み重ねでしか作れないという姿勢が、現場感とよく合うんですよね。 自分の判断がぶれる瞬間が多い人、あるいは部下との会話で「心合わせ」がうまくいかないと感じている人には、特に刺さると思います。私自身、読み終えたあと、まずは相手の質問を復唱するところからやり直しています。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの16%が集中しています。
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