
「憲法改正」の真実 (集英社新書)
樋口陽一 and 小林節
集英社 / 2016-03-22
累計読者数3
平均ハイライト数 35.7件/人
推定読了時間 約2時間42分
star総合評価 68/100
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この本について
政治のことを考えるとき、「なんでこんなにモヤッとするんだろう」と感じる瞬間があります。ニュースを追っても、言葉が空中戦みたいで、何がルール違反で、どこが問題の核心なのか掴めないまま時間だけが過ぎていく。そんな気持ち、僕自身もずっと抱えてきました。 この本は、いま起きている出来事を“好き嫌い”ではなく、“そもそも憲法って何をするための道具なのか”という原点から見直す視点をくれます。たとえば、権力が憲法を守る側なのか、国民が守る側なのか。その役割が入れ替わっていくと、社会にどんな歪みが生まれるのか――こういう疑問に、歴史や具体的な事例を通して丁寧に説明してくれるんです。また、「経済成長」という言葉の裏で、何が静かに書き換えられてきたのかという指摘も、個人的にはかなり現実の生活にひびきました。 読んでいて強く感じたのは、いまの状況を大げさに恐れるのではなく、自分が暮らしている社会の“足場”を客観的に見直すための本なんだということです。国をどうするべきか、という話の前に、いま何が起きているのかを言葉で捉え直すこと。その作業を手伝ってくれる一冊でした。 政治の応援ではなく、「この国のルールって、そもそもどう決まっているんだろう」と立ち止まったことのある人に刺さると思います。
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出版社による紹介
「護憲派」・「改憲派」に国論を二分して永らく争われてきた「憲法改正」問題。ついに自民党は具体的な改憲に力を注ぎ始めた。しかし、自民党による憲法改正草案には、「改憲派」の憲法学者も驚愕した。これでは、国家の根幹が破壊され、日本は先進国の資格を失う、と。自民党のブレインでありながら、反旗を翻したのは「改憲派」の重鎮・小林節。そして彼が、自民党草案の分析を共にするのは「護憲派」の泰斗にして、憲法学界の最高権威、樋口陽一。ふたりが炙り出した、自民党草案全体を貫く「隠された意図」とは何か? 犀利な分析を、日本一分かりやすい言葉で語る「憲法改正」論議の決定版! 【目次】はじめに――なぜ、われわれ二人なのか/第一章 破壊された立憲主義と民主主義/ 第二章 改憲草案が目指す「旧体制」回帰とは?/第三章 憲法から「個人」が消える衝撃/第四章 自民党草案の考える権利と義務/第五章 緊急事態条項は「お試し」でなく「本丸」だ/第六章 キメラのような自民党草案前文――復古主義と新自由主義の奇妙な同居/第七章 九条改正議論に欠けているもの/第八章 憲法制定権力と国民の自覚/第九章 憲法を奪還し、保守する闘い/対論を終えて 主権者としての心の独立戦争 小林 節/あらためて「憲法保守」の意味を訴える 樋口陽一
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