
幸せとお金の経済学
ロバート・H・フランク and 金森重樹
フォレスト出版 / 2017-11-03
累計読者数15
平均ハイライト数 17.9件/人
推定読了時間 約4時間10分
star総合評価 60/100
start序盤集中型
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この本について
お金について考えるとき、どうしても「結局どれだけ稼げるか」に意識が引っ張られますよね。収入が増えても満足感が長続きしない感じとか、周りの生活レベルに合わせようとして気づけば支出が膨らんでいる感じとか、僕自身もずっとつきまとってきた悩みです。 この本が面白いのは、そのモヤモヤを「気のせい」や「メンタルの問題」と片づけず、地位財と非地位財という枠組みで説明してくれるところです。たとえば、家や車みたいに他人との比較で価値が上下するものに引っ張られると、中間層ほど余裕を失っていく仕組みが具体的に語られます。金持ちが大きい家を建てると、庶民の家まで大きくなる──あの現象がなぜ起きるのかも、読んでいると腑に落ちます。 もう一つ刺さるのは、「幸福度が上がるお金の使い方」が、実は地位財ではなく非地位財に向かうときだという指摘です。休暇や健康、社会とのつながりといったものは派手さはないけれど、比較されずに満足感が積み上がる。自分が稼ぎや生活レベルを上げたとき、どこに振り分ければ後悔しないのかを考えるヒントになります。 周りがどうであれ、自分の基準を取り戻したい人にはしっかり刺さる一冊でした。
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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
■消費行動を変え幸福度を上げる【お金の新概念】 「お金では買えない価値がある」という言葉には納得するものの、 やはりお金が欲しい、できれば贅沢な暮らしがしたい、というのが人情です これは決して恥ずべき感情ではなく、動物としてのヒトのDNAに刻み込まれた ホットシステムというべきごく自然な欲求です しかし格差が開いた社会、中でも中間所得層においては、 本書ではこうした欲求が不幸をもたらす可能性があると警鐘を鳴らし、 次のようなお金の新概念を提唱します ・地位財=他人との比較優位によってはじめて価値の生まれるもの。幸福の持続性[低] (例:所得、社会的地位、教育費、車や家などの物的財) ・非地位財=他人が何を持っているかどうかとは関係なく、 それ自体に価値があり喜びを得ることができるもの。幸福の持続性[高] (例:休暇、愛情、健康、自由、自主性、社会への帰属意識、良質な環境など) シンプルながら、今まで経済学ではほとんどテーマとされなかった この「地位財」「非地位財」という概念は、 あなたを不要な競争的消費から解放し、幸福度を上げる力があります ■目次 監訳者まえがき/金森重樹 Ⅰ 収入が増えない時代の幸せとお金の研究序説 Ⅱ 「普通の生活」でもどんどんお金が減っていく理由 Ⅲ 地位財・非地位財でわかる幸せのコスパ Ⅳ 「平均以下」が私たちを幸せにする? Ⅴ 今、問われている納税者としての金銭感覚 最後に、日本語版読者へ寄せて/ロバート・H・フランク
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