
P&G、花王、ライオンの競争戦略 【一橋MBA戦略ケースブック・分冊版】―食器用洗剤市場と衣料用洗剤市場
沼上 幹 and 一橋MBA戦略ワークショップ
この本について
「自分の業界、ちゃんと見えているつもりでも実は“見えている範囲”が狭いだけなんじゃないか…」と焦る瞬間、けっこうありませんか。商品そのものを磨けば勝てる気がしても、実際には環境の変化についていけず、気づいたら競合に一気に差をつけられていた…みたいなパターン、僕も身に覚えがあります。 この本が面白いのは、「差別化の巧さ」ではなく、「どんな世界を前提に戦略を組んだか」で勝敗が分かれるところを具体的に見せてくれる点です。P&Gが“若い世代はスポンジに直接つけて洗う”という行動変化に合わせて、洗浄力を一点突破で伸ばしたのに対し、花王とライオンはその変化を読み切れなかった。しかし衣料用洗剤では逆に、洗濯機の進化や部屋干し、柔軟剤の役割まで含めた「エコシステム全体」を見て対応したから、P&Gの攻勢を止められた。こういう“視野の広さ”が、あとからじわっと効いてくるんだなと実感させられます。 読んでいて特に刺さったのは、消費者の行動変化が「若い世代から順に起きる」という当たり前の事実を、企業がちゃんと戦略に落としきれているかどうかの差。僕らの仕事でも、表に出ている数字よりも、裏側の環境の変化に気づけるかどうかで判断の精度が変わるよな…と考え込まされました。 自分の業界が“何と相互依存しているのか”を見直したい人に刺さる本です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
読書の順序
この本の前に読まれた本
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt
一橋MBA戦略ケースブック
沼上 幹 and 一橋MBA戦略ワークショップ

エコシステム・ディスラプション―業界なき時代の競争戦略
ロン・アドナー, 中川 功一, 蓑輪 美帆, and 中川 功一

市場を変えろ 既存産業で奇跡を起こす経営戦略
永井俊輔

競争戦略の謎を解く
ブルース グリーンウォルド, ジャッド カーン, and 辻谷 一美

ストーリーで学ぶ戦略思考入門――仕事にすぐ活かせる10のフレームワーク
グロービス経営大学院 and 荒木 博行
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要
