
Where the Crawdads Sing: Reese's Book Club (English Edition)
Delia Owens
Penguin / 2018-08-14
この本について
人と関わる場面で、ふと「自分はちゃんと大人としてやれてるのかな」と不安になることってありますよね。強がるのも疲れるし、かといって弱さばかり見せるのも怖い。そんな宙ぶらりんな気持ちのまま日々をこなしていると、いつの間にか自分の輪郭がぼやけていくような感覚が出てきます。 『Where the Crawdads Sing』を読んでいて感じたのは、そういう不安を抱えたままでも前に進む人の、ゆっくりした変化が丁寧に描かれているところでした。読者の方が抜き出していた“cries without shame”や“feels opera in his soul”といった表現は、強さと弱さが混ざったままの人物像で、どこか救われるんですよね。さらに、七歳の少女が初めて船を操る場面の“being only seven and a girl”という言い回しには、誰にも頼れない状況で小さな一歩を踏み出す怖さと覚悟が、そのまま空気ごと染み込んでいます。湿地や沼地を表す“Marsh”“bogs”の言葉が繰り返し出てくるのも、閉ざされた環境の息苦しさと、それでも自分の足で進む感触を思い出させてくれます。 物語そのものが劇的に背中を押すというより、読んでいるうちに「弱さを抱えた自分でも進めるかもしれない」と静かに思えるのがこの本の効き方だと思います。孤独とうまく付き合えないまま頑張っている人に、特に刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
読書の順序
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