
図解で早わかり 改訂新版 消費者契約法・特定商取引法・割賦販売法のしくみ
藤田 裕
三修社 / 2017-11-30
この本について
オンラインで契約の手続きをしていると、「これって本当に成立してるのかな」「相手が悪かったらどうなるんだろう」と、ぼんやり不安になることが多いですよね。メールの到達がどの時点なのかとか、申込画面でミスしたらどう扱われるのかとか、知っているようで知らないまま過ごしてしまいがちです。僕自身、仕事で契約まわりを触るたびに、自分の理解があいまいな箇所が出てきて気になっていました。 この本が助かるのは、日常で起きがちな“グレーな状況”を前提に、法律がどんな考え方をしているのかを、実務に寄せて説明してくれるところです。たとえば、メールは「サーバーに届いたら到達扱い」という話も、聞いたことはあっても、障害で消えても関係ないとか、逆にサーバー壊れていたら到達なしとか、実際の線引きまで知っている人は多くないはずです。また、ネットでの入力ミスの扱いが、表示された内容を確認できたかどうかで変わることや、事業者側が“確認できる状態を用意しているか”で責任が動くという視点も、消費者としてだけでなく、サービス提供側としても腑に落ちます。 さらに、訪問販売やキャッチセールスのように、書面を渡さないままだとクーリング・オフの期限が始まらないといった話も、仕組みを知っているだけで身の守り方が変わります。事業者と消費者の情報量の差が前提になっている、という根本の考え方を押さえておくと、個人事業主としてどこまでが消費者扱いになるのか、といった境界線も理解しやすくなります。 契約にまつわる不安が「なんとなく怖い」まま止まっている人に刺さる本です。法律を武器にするというより、日常の判断ミスを減らすための“地図”として読むとちょうどいいと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの44%が集中しています。
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