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住みたいまちランキングの罠 (光文社新書)

住みたいまちランキングの罠 (光文社新書)

大原 瞠

光文社 / 2018-03

累計読者数3
平均ハイライト数 11.7件/人
推定読了時間 約4時間48分
star総合評価 52/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 39%

この本について

住む場所を選ぶとき、「人気ランキングの上位なら安心かな」と思いつつ、実際に暮らしたときの負担や行政サービスの差まで想像しきれないことって多くないでしょうか。自分も、固定資産税や医療費助成、保育料の仕組みみたいな“地味だけど生活に直結する部分”を後回しにして、あとから現実に気づいて慌てたタイプです。 この本は、そういう“なんとなくのイメージで選びがちなまち”を、税金・人口構造・行政サービス・観光と居住のバランスといったリアルな視点で見直させてくれます。たとえば、医療費助成が手厚い自治体ほどモラルハザードで別の施策が圧迫されるとか、工場が多い地域は企業の税金で住民サービスが充実しやすいとか、特養ホームの増設は負担が先に立つため住民の保険料が上がるとか、普段は意識しない“自治体の裏側”がつながっていく感覚があります。観光都市と生活都市の葛藤や、過去に起きていないリスクをつい軽視してしまう心理にも触れていて、単なる制度解説にならないのが読みやすいところでした。 特に刺さるのは、「住みやすさ=個々の制度の良し悪し」ではなく、「誰が負担し、誰が得をしているか」という視点を持つだけで、まちを見る解像度が一段上がる点です。引っ越しや住宅購入を考えている人はもちろん、今のまちとの付き合い方を少し冷静に整理したい人にも向いています。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

今、日本の多くの市区町村では、「住みやすいまち」を追い求めた結果、自己責任や受益者負担の原則が脇に置かれ、適切な受益者負担がなされないまま、表から見えないかたちで財政上のダメージが高まってきている。本書は、そんな現状を憂えた関係者の声なき声をもとに、住みやすいまちをめぐるさまざまな誤解や“不都合な真実”に光を当てる。
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