
ヨブ記講演 (岩波文庫)
内村 鑑三
岩波書店 / 2014-05
累計読者数4
平均ハイライト数 11.5件/人
推定読了時間 約4時間18分
star総合評価 46/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 27%
この本について
人との関係で振り回されてしまう時ってありますよね。相手に期待しすぎて疲れたり、うまくいかない理由を自分でも整理できなかったり。しかも、そういう時に限って「正しく悩めているのか」すら分からなくなる。僕も同じで、そこで立ち止まった時に手に取ったのが『ヨブ記講演』でした。 この本が効いたのは、まず「人に完全さを求めてしまう癖」をやわらげてくれたことです。人は先天的に不完全で、だからこそ依りかかりすぎれば必ず失望が来る。頭では分かっていたつもりでも、こうして言語化されると、夫婦や友人関係のぎこちなさの理由が腑に落ちる感じがありました。それと同時に、信仰の有無とは関係なく、「人と神(=自分より大きいもの)」を分けて考える視点が入ることで、相手に求めすぎない距離感が自然に整っていくのを感じました。 もう一つは、ヨブ記が“疑問への答えが示されないまま終わる”という指摘です。答えが無いのに苦しみが抜け落ちる――その逆説に触れると、「問題が解けること」と「前に進めること」は別なんだという、少し現実的な安心が生まれます。悩んでいる最中ほど答えを急ぎがちですが、むしろその手前で照らされるものがある、と教えてくれる本です。 人間関係の疲れや、自分の立ち位置への迷いが長引いている人にしずかに刺さる一冊だと思います。
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出版社による紹介
罪のない人になぜ災いがふりかかるのか、なぜ神は黙しているのか―深遠な問いを人間に投げかける旧約聖書「ヨブ記」を、内村は「実に個人的なるが故にまた普遍的」な「魂の実験録」ととらえた。神に向かって叫ぶ人ヨブの物語に寄り添い、徹底的に読むことによって蘇らせる、血のかよった講演録。
読んだ内容を、もう忘れない。
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