
ID野球の提唱者が明かす! 運の正体 (竹書房文庫)
野村克也
この本について
仕事でも趣味でも、うまくいったときほど「まあ今回は運がよかっただけかな」で片づけてしまうことがあって、あとから同じ場面が来たときに再現できない…そんなモヤモヤ、けっこう誰にでもあると思うんです。逆に、失敗だけは丁寧に振り返って、成功したときの理由は放置してしまう。それが積み重なると、自分の成長の手がかりを取り逃している感覚がじわっと残るんですよね。 野村克也さんの『運の正体』は、その「成功の理由を見ないまま終わる問題」をごく現実的な目線でひっくり返してくれる本でした。野村さんが繰り返し語るのは、勝ちも負けも“理由がある”ということ。とくに、うまくいったときこそ丁寧にプロセスを見直すべきだ、という視点は刺さる人にはかなり刺さるはずです。マー君のエピソードのように、圧倒的な才能よりも「準備の差」「正しい努力の積み重ね」が運を引き寄せていく流れが具体的に描かれていて、読んでいて妙に現実味があるんですよ。 もうひとつ印象に残ったのは、恵まれていないことや不器用であることが、実は運につながるという話。持たざる者だからこそ考え、工夫し、読みを磨く。その積み重ねが、あとから振り返ると「運がよかった」に変わっていく。結果そのものよりも、そこに至るまでの道の歩き方に光を当てる視点は、今の働き方やキャリアで迷っている人にはすごく使いやすいと思います。 自分の“運の良し悪し”を運任せにしたくない人、あるいは「才能がないから…」とつい思ってしまう人に届く一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
読書の順序
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