
WORK DESIGN(ワークデザイン)
イリス・ボネット、池村千秋
President Inc / 2023-03-31
この本について
仕事の場面で「同じことを言っているはずなのに、評価が噛み合わない気がする」とか、「がんばり方の正解がどこにあるのか分からない」とか、そんなモヤモヤに心当たりがある人は多いと思います。自分の力が足りないのか、環境の影響なのか、判断がつかないまま疲れてしまうんですよね。僕もずっとその中で立ち止まっていました。 『WORK DESIGN』は、そういう“なぜかうまくいかない”の背景にある仕組みを、行動科学とジェンダーの視点から静かにほどいてくれます。印象的だったのは、女性が発言すると評価が下がるという実験結果や、同じようにネットワークを頼っても得られる支援の質が男女で違う現実が、個人の努力とは別のレイヤーに存在していること。そして、目標の立て方ひとつでも、曖昧な理想より、段階を踏める具体性のほうが心を守りながら前に進めるという点も、妙に実感とつながりました。 さらに、この本は「クオータ制は不公平か」というよくある議論も、感情論ではなく“連鎖を断ち切る仕組みとしてどう機能するか”で説明します。ロールモデルが見えるだけで、子どもの将来像が変わるというインドの研究は、自分の職場でも似た景色があるのでは、と考えさせられました。 環境に振り回されている気がして、でも自分のせいにしてしまいがちな人に刺さる本です。自分の働き方の意味づけが、少しだけ現実的に、少しだけ優しく変わると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの17%が集中しています。
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