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増補 経済学という教養 (ちくま文庫)

増補 経済学という教養 (ちくま文庫)

稲葉振一郎

累計読者数3
平均ハイライト数 11.7件/人
star総合評価 47/100
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この本について

経済のニュースを見ても、どこか腑に落ちないことが多いんですよね。「市場がこう動く理由って本当にそうなの?」とか、「専門家の言っていることが正しいのか自分で判断できないまま流されている感じがする」とか。かといって、本格的な経済学の教科書に挑むほどの覚悟も時間もない。そんな宙ぶらりんな状態で、ずっと落ち着かないまま過ごしてきました。 この本が面白いのは、「素人が素人のまま経済学を理解するにはどうしたらいいか」を真正面から扱っているところです。新古典派経済学の考え方を過度に持ち上げず、かといって斜に構えて相対化するだけでもない。著者自身が“ずぶの素人から筋金入りの素人へ”と進んでいったプロセスをそのまま開いてくれるので、「専門家の説明についていけない」というあの置いてけぼり感が薄いんです。しかも、制度や共同体の力が市場よりも強く働く場面など、日常で「あるなあ」と感じる疑問に、経済学がどうアプローチするのかが見えてきます。 「ポストモダン的な議論には親しんできたけど、経済学となるとどこから触れていいかわからない」という人には特に刺さると思います。経済学を“文化の一つ”として眺めながらも、その有効性を現実的に捉え直す視点をくれる本です。読んだあと、ニュースを前より少しだけ自分の頭で扱えるようになるはずです。

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