
オウム真理教事件とは何だったのか? 麻原彰晃の正体と封印された闇社会 (PHP新書)
一橋 文哉
PHP研究所 / 2018-07
累計読者数3
平均ハイライト数 6件/人
推定読了時間 約7時間12分
star総合評価 47/100
boltライト読書型
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この本について
ときどき、自分の判断に自信が持てなくなる時があります。流されていないつもりでも、強い言葉や不安な空気に触れると、気づかないうちに“考えることを手放している瞬間”があるんじゃないか……と不安になることがあります。 この本を読んでいて刺さったのは、当時の信者たちが特別に脆かったわけではなく、焦りや不安の中で「自分より強い存在に頼りたい気持ち」をすくい上げられた結果として、判断力が少しずつ奪われていったという視点でした。教祖に絶対服従しながら、同時にその教祖へ“都合のいい情報だけを与えて動かす”幹部の姿も描かれていて、人が組織の中でどう歪んでいくのかが妙に現実的です。理不尽な指示に従う側の心理と、歪んだ権力が生まれる過程の両方を、感情レベルで理解させられる感覚がありました。 読んでいて一番怖かったのは、突拍子もない宗教事件ではなく、「偶然と弱さが積み重なると、普通の人でもこうなるのかもしれない」という距離の近さです。だからこそ、自分が不安な時ほど“考える権利”を誰かに渡さないことの大事さが、変に理屈っぽくなく伝わってきます。 過去の事件を知りたい人というより、組織や人間関係の中で自分を見失いがちな人にこそ、じわっと効いてくる本だと思います。
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出版社による紹介
平成最大の国内テロ事件を引き起こした麻原彰晃とオウム真理教、および事件の真相を総括するノンフィクションを緊急発刊!なぜオウムはこれほど巨大化し、暴走してしまったのか?事件に関わったエリート幹部をはじめ、大勢の若者たちは、なぜオウムや麻原に惹かれていったのか?麻原の死刑当日の様子は?オウムと裏社会とのつながり、ロシア、北朝鮮との関係、そして核兵器保有の可能性...麻原の死刑執行後に出版することを前提に口を開いた元信者や捜査関係者、刑務官らの「今だから話せる」貴重な証言をもとに、オウム真理教の闇を明らかにする。渾身の書きおろし。
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