
Society(ソサエティ) 5.0 人間中心の超スマート社会 (日本経済新聞出版)
日立東大ラボ
Simon and Schuster / 2014-02-25
この本について
データがどうの、スマートシティがどうの、とニュースで見かけても、自分の暮らしとの距離感がつかめないままモヤっとすることが多いと思います。技術は進んでいるのに、通勤は相変わらず混んでいるし、働き方の自由度だってそこまで変わった気がしない。じゃあ、この先の社会はどんな形になるのか。個人として何を考えておけばいいのか。そんな疑問を抱えたまま日々が過ぎていく感じ、よく分かります。 この本は、そういう宙ぶらりんな不安に「社会がどこへ向かおうとしているのか」という視点をくれる一冊でした。特に刺さったのは、モノよりデータに価値が移るという話が、抽象論ではなく、通勤構造や居住の再編成といった具体的な生活レベルの話につながっていくところです。また、AIが交通の流れを自動で最適化したり、行政・住民・企業がデータを共有してまちづくりを進める様子が描かれていて、「技術の発展=個人が置いていかれる」とは限らないという視点の転換がありました。さらに、社会全体の最適と個人の最適のバランスをどう取るかという悩みへの向き合い方も、決めつけではなく丁寧に書かれているのが救いでした。 未来の話が知りたいというより、今の働き方や住み方に小さな違和感を抱えている人に向いています。難しい理論書ではなく、生活者視点で「これからの社会の土台」を理解したいときにちょうどいい距離感の本でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
読書の順序
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