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東京格差 ──浮かぶ街・沈む街 (ちくま新書)

東京格差 ──浮かぶ街・沈む街 (ちくま新書)

中川寛子

累計読者数4
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star総合評価 54/100
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この本について

住宅街を歩いていて、「このまち、昔より元気がない気がするな…」と感じることが増えました。自分の暮らす場所に愛着はあるのに、どこか閉じていて、人の流れも会話も減っていく。その理由が言語化できず、モヤモヤだけが残る人は多いと思います。僕もその一人でした。 この本は、そういう曖昧な違和感に、かなり具体的な形を与えてくれます。たとえば、閑静な住宅街が抱える「住む機能しかない」「属性が均質」「状態が固定されている」という問題。なんとなく感じていた停滞が、構造として見えてくると、自分の暮らしの選択やまちとの関わり方にも影響が出てきます。さらに、人の流れがないとまちは壊死する、という厳しめの指摘も、コミュニティカフェや住み開きの話と合わせて読むと、単なる理屈ではなく、実際の動きとして腑に落ちてきました。 もうひとつ効いたのは、都心とそれ以外の住宅地の差が思っている以上に開いているというデータです。足立区と千代田区が9倍以上という数字を前にすると、「どこに住むか」の価値観が変わってきている理由も、頭ではなく肌感覚で理解できました。まちの未来を、自分の生活と切り離さずに考えたくなる本です。 自分の住む場所にうっすら不安を抱えている人、あるいは「このままで大丈夫?」と感じている人に刺さる一冊だと思います。

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