
縮小ニッポンの衝撃 (講談社現代新書)
NHKスペシャル取材班
講談社 / 2017-07-19
この本について
最近、地域のニュースを見るたびに「この先ほんとに回るのかな」と不安になることがあります。自分の暮らしと直接関係ないようで、じわじわ足元から崩れていく感じがして落ち着かない。行政の支援も限界があるし、かといって住民だけで何とかなるとも思えない。そのあいだで、何をどう考えればいいのか分からなくなる瞬間があるんですよね。 『縮小ニッポンの衝撃』を読んで印象的だったのは、そうした抽象的な不安を「どこで何が起きていて、何がうまくいって、どこが詰まるのか」というレベルにまで落としてくれるところでした。住民主体の取り組みが前に進む瞬間もあれば、空き家の増加や高齢化に押し戻されていく現実もそのまま描かれる。移住者が増えても、10年先の姿を思い浮かべると不安が消えない住民の声が出てくるあたりは、胸のどこかがざわつきつつも、「ここを直視しないと自分の判断も曖昧なままだよな」と思わされました。 もう一つ、この本が効いたのは、都市に向かう人々の動機の変化が丁寧に追われている点でした。「いい生活を求めて行く」のではなく、「地元に居続けられないから出る」という流れが強まっているという指摘は、地方と都市のどちらの問題とも言い切れない難しさを映していて、自分の働き方や将来の選び方にも通じるものがあると感じました。 地域の話に関心がある人だけでなく、「今いる場所に、この先も居られるのか」とぼんやり悩んだことがある人には静かに沁みる本だと思います。
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多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
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