
まちづくり幻想 地域再生はなぜこれほど失敗するのか (SB新書)
木下 斉
SBクリエイティブ / 2021-03-05
累計読者数33
平均ハイライト数 27.2件/人
推定読了時間 約2時間56分
star総合評価 71/100
start序盤集中型
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この本について
まちづくりや地域の話題って、語られる言葉がきれいすぎて「実際どうなの?」と引っかかることが多いと思います。ぼくも地方移住のニュースを見るたびに、数字の裏側がわからずモヤっとしていました。この本は、その違和感を丁寧にほどいてくれます。東京一極集中は本当に崩れたのか、地方に移れば何かが変わるのか、そういう“なんとなく信じていた前提”を一度フラットに見直すきっかけをくれます。 特に刺さったのは、人口ではなく「産業構造」こそが地域の命運を決めるという視点です。淡路島の例や地方工場の雇用形態の話は、外から見ると前向きに見えても、中身を見ないと地域は潤わないという現実を突きつけてきます。また、北海道の企業や上天草の観光船など、地味な積み上げを何年も続けた結果として地域が変わっていく姿は、派手な起爆剤を信じたくなる自分の癖を見直すきっかけになりました。 地域の課題に関心がある人だけじゃなく、「目の前の仕事で何を積み上げればいいのか迷っている人」にも刺さる本です。自分のいる場所をどうつくり変えていくか、そのときに何を見誤りがちなのかを教えてくれます。幻想を壊す内容ではあるものの、読後はむしろ、地に足をつけて前に進むイメージが持てるはずです。
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出版社による紹介
地方を縛る「幻想」を振り払え! アフターコロナで、地方移住が盛り上がる中、地方人気に脚光が当たっています。しかし、ほんとうに地方からの流出は止まったのか。それはまさに「幻想」だと、著者の木下さんは断言します。地方・まちづくりをめぐるニュースの数々は、本質をとらえない、思い込みが蔓延しています。 なぜ、地方が衰退するのか。地域再生は挫折するのか。 本書は、地方の最前線で長年地域おこしを見続けてきた著者による、幻想を打ち破り、ほんとうに地域が立ち直るための「本音の」まちづくり論です。地元の悪しき習慣から、行政との間違った関係性、「地域のために!」という情熱を注ぐ事業のブラック化など、豊富な事例をもとに明かします。読んだあとに、行動を促す1冊をめざします。
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