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堀田善衞を読む 世界を知り抜くための羅針盤 (集英社新書)

堀田善衞を読む 世界を知り抜くための羅針盤 (集英社新書)

池澤夏樹, 吉岡忍, 鹿島茂, 大高保二郎, 宮崎駿, and 高志の国文学館

集英社 / 2018-10

累計読者数3
平均ハイライト数 7.7件/人
star総合評価 46/100
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この本について

最近、ニュースを見ても歴史を学んでも、「結局いまの社会ってどこへ向かっているんだろう」と立ち止まることが増えました。自分の生活は平穏に回っているけれど、世界の動きと自分の実感が結びつかないまま時間だけが流れていく感じ。言葉にしづらい不安だけが溜まっていく、あの感じです。 『堀田善衞を読む』は、そのモヤモヤを直接解消してくれる本ではありません。でも、歴史や政治を“俯瞰して理解するための視点”を渡してくれるところがこの本の強さです。たとえば、堀田が乱世の記録として『方丈記』を読み直した話は、「昔の災害や飢饉も、そこで生きていた個人にはちゃんと現在進行形の現実だった」という当たり前の事実を思い出させてくれます。時代をまたいだ個人の視線を借りることで、いま自分が感じている不安の輪郭が少しだけはっきりする感覚がありました。 また、堀田が言葉よりお金が強くなった時代をどう見ていたか、あるいはベトナム反戦への具体的な関わりをどう記録していたかを読むと、「社会のことを考える」と「自分の生活を守る」が切り離せないのは昔から同じなんだと気づかされます。自分も社会に巻き込まれる存在なんだと実感すると、世界の出来事を少し別の角度で見られるようになるはずです。 歴史や政治から距離を置きたいのに、放っておくと不安になる。そんな“揺れ”のある人にとくに刺さる一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

南京虐殺事件を中国の知識人の視点から記した『時間』、時代を冷静に見つめる観察者を描いた『方丈記私記』『ゴヤ』などの評伝、『インドで考えたこと』『上海にて』などアジア各国を歴訪して書いた文明批評など、数多くの優れた作品を残した作家、堀田善衞(一九一八〜一九九八)。堀田が描いた乱世の時代と、そこに込めた思いは、混迷を極める現代社会を生きる上での「羅針盤」として、今なお輝きを放つ。堀田作品は、第一線で活躍する創作者たちにも多大な影響を与え続けている。堀田を敬愛する池澤夏樹、吉岡忍、鹿島茂、大高保二郎、宮崎駿が、堀田善衞とその作品の魅力、そして今に通じるメッセージを読み解く。

目次

堀田善衞の青春時代 堀田善衞が旅したアジア 「中心なき収歛」の作家、堀田善衞 堀田善衞のスペイン時代 堀田作品は世界を知り抜くための羅針盤 堀田善衞二〇のことば 堀田善衞 全集未収録原稿
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