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現代コーポレートガバナンス 戦略・制度・市場 (日本経済新聞出版)

現代コーポレートガバナンス 戦略・制度・市場 (日本経済新聞出版)

江川雅子

日経BP / 2018-11-22

累計読者数3
平均ハイライト数 32.3件/人
推定読了時間 約8時間14分
star総合評価 63/100
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この本について

コーポレートガバナンスの話って、仕事で触れるわりに「結局どこをどう見ればいいのか」が曖昧なまま放置されがちですよね。社外取締役が増えると何が変わるのかとか、株主価値に寄りすぎると何がまずいのかとか、モヤモヤしたまま会議資料だけが積み上がる感じ、僕もずっとありました。 この本は、そのモヤモヤを理論だけでなく“現場で起きているズレ”まで含めて整理してくれるところがありがたいです。特に、株主価値最大化の短期志向がどんな副作用を生むのか、そして世界的にステークホルダー視点への揺り戻しがなぜ起きているのかを、批判や実証研究を交えながら淡々と説明してくれるのが助かります。それに、監査役会設置会社や委員会等設置会社がどう生まれ、どんな機能の重複や不全を解消しようとしてきたのかを追うと、「制度を変えればすべて良くなるわけではないんだよな」という現実的な視点も持てます。 さらに、取締役会の監督機能が“平時ではなく有事に強く効く”という研究のまとめは、組織の動きを見ていて腑に落ちる部分が多かったです。日々の業績とはなかなか結びつかないのに、社長交代や買収局面では一気に存在感が出る、あの独特の力学を言葉にしてくれる本は意外とありません。 制度の名前だけ追っていてもしっくりこない人や、「結局ガバナンスって何を変えるための仕組みなんだっけ」と立ち止まりたい人に向いている一冊です。僕自身、この本のおかげで、取締役会の議論や外から見える企業の動きを“目的と因果関係”で整理し直せるようになりました。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

コーポレート・ガバナンス(企業統治)の向上は20年近く前から叫ばれてきましたが、多くの企業にとって努力目標の域を超えず、株主重視の是非を問う論争に終始するのがほとんどでした。しかし、相次ぐ会社法の改定、コーポレート・ガバナンスコード制定、統合報告書制度などによって、日本企業もこの問題を直視し、体制を作らざるをえなくなっています。社外取締役の増加もその現れです。コーポレート・ガバナンスは単なる経営学の特殊領域から、多くのビジネスパーソンにとって必須の知識とされる時代になっているのです。 本書は、経営者をどのように規律付けるか、企業(株式会社)をいかに統治すべきか、を解説するコーポレートガバナンスの初の体系的テキスト。本書によって、企業や金融機関等に勤務する場合に必要となるコーポレート・ガバナンスに関する知識や考え方を修得することができます。また現在非常に人数が増えている社外取締役にとって格好の手引き書となるとともに、将来、経営者あるいは投資家として企業経営に関わる人々にとっても参考となります。 筆者は、金融実務で株主・市場・企業の関係を理解し、ハーバードビジネススクールで経営学をマスター、東京大学で組織運営とガバナンスの実務を担ってきた。本書は東京大学経済学部・一橋大学商学部で行ってきた講義の書籍化。著者は、そのキャリアを評価され、一橋大学で教鞭を執るとともに社外取締役として実践にうつしています。
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