
熟年売春 アラフォー女子の貧困の現実 (ナックルズ選書)
中村淳彦
累計読者数3
平均ハイライト数 3.7件/人
star総合評価 39/100
boltライト読書型
この本について
生活がしんどい時って、自分の努力だけではどうにもならない壁があるんじゃないか…と感じることがあると思います。頑張って働いているのに状況は変わらないし、社会の仕組みそのものが自分には不利なんじゃないかというあのモヤモヤです。 この本は、まさにその「背景にある構造」を見にいくような内容でした。読んでいて印象に残るのは、当事者個人の選択だけでは説明できない現実が淡々と描かれているところです。抜粋にもありますが、非正規雇用の広がりや賃金の低さ、介護職への流れなど、いまの社会の“出口の少なさ”が静かに積み重ねられています。特定の業界の話に見えて、実は同じ構造が他の働き方にも通じるのが怖いところでもあります。 それでも、この本の価値は悲惨さを強調するところではなく、「なぜこうなるのか」を具体的な生活レベルで理解できる点にあると思います。人によって環境がどう分岐していくのか、需要と供給がひっくり返ると何が起きるのか、歴史の長い文脈の中で今の問題を見るとどう見え方が変わるのか。読み終える頃には、ニュースで聞く“貧困”という言葉の捉え方が少し変わります。 自分の働き方や生活がどこか不安定だと感じていて、「これって自分だけの問題じゃない気がする」と思ったことがある人に刺さる本です。
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