
私がオバさんになったよ (幻冬舎単行本)
ジェーン・スー, 光浦靖子, 山内マリコ, 中野信子, 田中俊之, 海野つなみ, 宇多丸, 酒井順子, and 能町みね子
この本について
年齢を重ねるほど、「なんとなく扱われ方が変わった気がする」とか、「周りとの距離感がつかめない」とか、説明しづらいモヤモヤが増える気がします。自分でも言語化できていないのに、日常のあちこちで引っかかる。そんな“名付けにくい違和感”をどう扱えばいいのか、けっこう迷いますよね。 この本に出てくる言葉を読んで、私がまず救われたのは、世代や立場の違う人たちが、それぞれの場所で同じような戸惑いを経験していたことでした。「アシスタントではない女に慣れてないと」みたいな、生々しい感覚をそのまま出してくれている人がいるだけで、自分の感じ方が否定されなかった気がします。それから、読者の大半が“コメント”ではなく“個別のメッセージ”で反応してしまう、あの距離感も妙に分かってしまって、思わず苦笑しました。 もう一つ響いたのは、「価値がどんどん変わっていく時代に、考えることが好きな人はむしろ向いている」という視点でした。社会の枠組みが揺れ続ける中で、自分の位置を必死に更新しながら歩いている感じは、多くの人に心当たりがあると思います。この本は“正解”をくれるわけではなく、むしろ各自が自分の足で考えるための余白を残してくれる。そのゆるさが、今の時代にはちょうどいいのかもしれません。 立場や役割が変わるたびに、自分の見え方も変わってしまうと感じている人に、とくに刺さると思います。自分の中にうまく置けなかった感情に、少しだけ名前をつけられるようになる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの50%が集中しています。
読書の順序
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