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私をくいとめて (朝日文庫)

私をくいとめて (朝日文庫)

綿矢 りさ

株式会社朝日新聞出版 / 2020-02-07

累計読者数4
平均ハイライト数 9件/人
推定読了時間 約2時間22分
star総合評価 55/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 66%

この本について

なんとなく毎日が不満で、でもその理由をうまく言語化できないときってありますよね。人との距離感も、仕事との向き合い方も、「これでいいのかな」と思いながら、とりあえず今日をこなしてしまう感じ。自分もよくそのループにハマります。 『私をくいとめて』は、そのモヤモヤを無理に解決しようとしないまま、でも少しだけ位置をずらして見せてくれる小説でした。たとえば「根本的に必要じゃなくても、生活にあるとうれしい存在」の話は、誰かを必要とできない自分に落ち込んだとき、救われる感覚があります。必要か不要か、白黒つけようとしていた思考が、じわっとほぐれていくんです。 また、孤独でいるのが自然体なのに、その孤独に自分がゆっくり侵食されていく感じとか、仕事で「必要とされる喜びと利用される悲しみ」が混ざる瞬間とか、言葉にしにくい感情を正面から代弁してくれる場面が多い。だから読んでいると、自分のなかの小さな痛みが「これ、私だけじゃないんだ」と静かに整っていく感覚があります。 大きく人生が変わるとか、答えが見つかるとか、そういう類の本ではないです。でも、日々の「なんでこんなにしんどいんだろう」という疑問の横に、そっと別の視点を置いてくれる一冊でした。刺さるのは、「人との距離がうまく取れなくて、自分の扱いに迷っている人」だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

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