
頂きはどこにある? (扶桑社BOOKS)
スペンサー・ジョンソン and 門田 美鈴
扶桑社 / 2009-09-07
この本について
仕事でも私生活でも、調子がいい時と悪い時の落差に振り回されることってありますよね。順調なはずなのに不安になったり、逆境のときは自分だけ取り残されている感じがしたり。頭では「山も谷もある」と分かっていても、実際のところ心がついていかない、そんなモヤモヤに覚えがある人は多いと思います。 『頂きはどこにある?』を読んでいて強く感じたのは、この本が“状況の捉え方”を無理なく立て直してくれるところです。例えば、読者の方が保存していたように、「恐怖に満ちたビジョン」を自分で作り出してしまっていることに気づく場面があります。うまくいかない未来ばかり想像して、勝手に足がすくんでいた経験、僕にも覚えがあります。そして、この本ではその反対に、自分にとって意味のある“具体的なビジョン”を五感レベルで描くことが、恐怖をやわらげて前に進む力になると語られます。抽象的な根性論ではなく、実際に使える感覚に落ちてくるのがありがたいところです。 もうひとつ支えになるのが、「山と谷はつながっている」という視点でした。いい時期だけ切り取って自分を評価したり、悪い時期だけを拡大解釈したりする癖に気づくと、少しだけ呼吸がしやすくなる。谷にいるからこそ見える利点や、次の山への準備をどうするかという話も、現実的で無理がありません。比べることで気持ちが沈む自分に気づいた若者の描写は、そのまま自分を見ているようでした。 「停滞している気がするけど、何を変えたらいいのか分からない」という人に、とくに静かに刺さる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
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