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一徹――智辯和歌山 髙嶋仁 甲子園最多勝監督の葛藤と決断

一徹――智辯和歌山 髙嶋仁 甲子園最多勝監督の葛藤と決断

谷上史朗

累計読者数3
平均ハイライト数 1.7件/人
star総合評価 45/100
boltライト読書型
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この本について

仕事でも日常でも、「ここだ」と思った勝負どころで迷ってしまう瞬間ってありますよね。踏み込むべきか、いったん距離を取るべきか、その判断が遅れてチャンスを逃した経験が、自分にもよくあります。今回の抜粋の「遠離」「迎えた準々決勝」「逃す」という並びに反応した読者が多いのは、まさにその“判断の葛藤”に自分を重ねたからだと思います。 『一徹』は、甲子園最多勝という派手な実績よりも、その裏で積み重なっていた逡巡やためらいが丁寧に描かれていて、読みながら妙に落ち着く本です。例えば、勝負の流れを読むためにあえて選手と距離を置く場面があったり、小さな判断ミスが後々まで胸に残ってしまう様子が書かれていたりして、「迷うこと自体がダメなんじゃない」と少し視点が変わります。さらに、高嶋監督が結果よりも“その時の最適解を選び続けること”に重心を置いていた姿勢は、こちら側の気持ちを軽くしてくれます。成功者の武勇伝ではなく、現場にいる人間のリアルな決断プロセスとして読めるのがいいところです。 自分と同じように、判断に時間がかかって自己嫌悪に陥りがちな人には特に刺さると思います。勝負の瞬間をどう迎えるか、その時の迷いと向き合いながら進んでいく感覚を取り戻したい時に、そっと横に置いておきたくなる一冊でした。

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