
アステリズムに花束を 百合SFアンソロジー (ハヤカワ文庫JA)
SFマガジン編集部
早川書房 / 2019-06-25
累計読者数3
平均ハイライト数 5.3件/人
推定読了時間 約8時間11分
star総合評価 51/100
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この本について
仕事でも生活でも、「ちゃんとやってるはずなのに、自分の人生に意味づけができない」ときってありますよね。規則には沿っているのに、どこか空回りしている感じ。抜粋にある“Colorless green ideas sleep furiously”の話に足が止まった人は、きっとその感覚をどこかで抱えていると思います。文法的には正しいのに意味がない、でも文脈次第で意味は生まれうる。その揺らぎが、この本では人間関係や宇宙規模の現象のなかで静かに広がっていきます。 読んでいて感じたのは、理解しきれないものとどう付き合うか、という視点の変化でした。科学も感情もブラックボックス化していくなかで、全部を把握できなくても前に進めるのか。それとも、意味が見えないままでも誰かと交わることで救われるのか。たとえば、他人には伝わらない比喩ばかり口にしてしまうテラの姿には、コミュニケーションに自信がない自分がそのまま重なりました。噛み合わなさを抱えたまま、それでも誰かと世界を共有しようとする姿が妙に沁みます。 このアンソロジーは、難しい理論を語るSFというより、意味の輪郭がぼやけたままでも生きていく私たちの姿を透かして見せるような一冊です。特に、自分の人生の文脈がまだ見つからない気がしている人には、静かに効きます。
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多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの56%が集中しています。
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出版社による紹介
百合―女性間の関係性を扱った創作ジャンル。創刊以来初の3刷となったSFマガジン百合特集の宮澤伊織・森田季節・草野原々・伴名練・今井哲也による掲載作に加え、“ソ連百合”として話題の南木義隆「月と怪物」、新鋭女性作家の共作「海の双翼」、『元年春之祭』の陸秋槎が挑む言語SF「色のない緑」、そして『天冥の標』を完結させた小川一水が描く新作宇宙SFの全9作を収める、世界初の百合SFアンソロジー。
目次
キミノスケープ
四十九日恋文
ピロウトーク
幽世知能
彼岸花
月と怪物
海の双翼
色のない緑
ツインスター・サイクロン・ランナウェイ
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