
戦争の記憶 コロンビア大学特別講義 学生との対話 (講談社現代新書)
キャロル・グラック
講談社 / 2019-07
累計読者数3
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star総合評価 77/100
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この本について
戦争や歴史の話題になると、議論が噛み合わなかったり、誰かの「強い物語」に押し流される感じがして、どこに立てばいいのか分からなくなることがあります。自分の意見というより、どこかで聞いた語りがそのまま口から出ているだけなんじゃないか、と思う瞬間もあります。 この本は、そういうモヤモヤに対して「歴史」と「記憶」を分けて考える視点をくれます。印象的なのは、記憶がしばしば歴史を凌駕してしまい、政治やメディアに乗ると憎しみさえ生んでしまう、という指摘でした。事実をどう整理するかだけではなく、国家・個人・国際社会といった複数の領域で記憶がどう動くのかを追うことで、なぜ過去がいつまでも現在形で立ち上がってくるのかが少し見えてきます。国ごとに「白黒物語」ができてしまう仕組みや、下からの声と外からの圧力が記憶を変えていくプロセスも、ニュースで見る現象とつながりやすいと思いました。 読みながら、自分がどの物語に影響されているのか、どこで立ち止まるべきなのかを考え直すきっかけになります。歴史問題について極端な立場を取る前に、まず全体の構造を理解したい人に刺さる一冊です。
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出版社による紹介
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