
この本について
最近、国や地域のニュースを見ても「背景がよく分からないまま流れだけ追っている気がする…」というモヤモヤがありませんか。特にフィリピンの話題は耳に入るのに、成長している理由や歴史的な事情となると途端に曖昧になってしまう。自分もまさにその状態で、表面的な理解から抜け出せていませんでした。 この本は、フィリピンという国を「なぜ今ここまで伸びているのか」という視点で丁寧にほどいてくれます。出稼ぎ労働者の送金がどう家計と外貨収入を支えてきたのか、BPO産業が国の成長モデルをどう変えたのか、といった具体的なメカニズムがわかると、ニュースで見る数字の裏側に人々の生活が立ち上がってくる感覚があります。また、スペイン統治から続く国家像の弱さや財閥の構造など、現代の政治・統治の癖につながる「長い影」を知れるのも大きいです。フィリピンが単なる成長国としてではなく、複雑で矛盾も抱えた一つの社会として見えてきます。 地政学や経済を身近なレベルで理解したい人、あるいは仕事で東南アジアに関わるけれどフィリピンだけピンときていない人には特に刺さると思います。自分も読んでようやく「国の成長には、それぞれ固有の道筋がある」という当たり前を実感できました。
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