
物語 シンガポールの歴史 エリート開発主義国家の200年 (中公新書)
岩崎育夫
累計読者数8
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推定読了時間 約5時間14分
star総合評価 70/100
start序盤集中型
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この本について
仕事でも人生でも、「正しい判断の軸って何なんだろう」と迷う瞬間があると思います。目の前の選択肢より、その裏にある力学や歴史を知らないまま動いてしまう感覚が、どこか不安を残すんですよね。僕も東南アジアのニュースを見ながら、背景をまったく説明できない自分にモヤっとしていました。 この本が面白いのは、シンガポールの急成長を“成功物語”としてではなく、民族対立、政治の駆け引き、資源のなさをどう乗り越えたのかという「現実の積み重ね」として描いているところです。たとえば、賃金政策を景気に合わせて大胆に振り切ったり、労働集約型産業を近隣国へ“追い出す”ように誘導したり、理想論ではなく生存戦略としての意思決定が淡々と積み上がっていく。国語をどう定めるかすら、国民の分断や政治リスクを見たうえで調整されているのが生々しく、組織での判断にも似たリアルを感じます。 「どうしてこんな動きをしたの?」と地図の外側を考えたい人ほど刺さる本です。歴史を学ぶというより、視点を一段引き上げてくれる感じがあって、僕自身はニュースの読み方が少し変わりました。
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出版社による紹介
一人当たりのGDPで日本を抜きアジアで最も豊かな国とされるシンガポール。一九六五年にマレーシアから分離独立した華人中心の都市国家は、英語教育エリートによる一党支配の下、国際加工基地・金融センターとして発展した。それは表現・言論の自由を抑圧し、徹底的な能力別教育を行うなど、経済至上主義を貫いた“成果”でもあった。本書は、英国植民地時代から、日本占領、そして独立し現在に至る二〇〇年の軌跡を描く。
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