
ヒトは「いじめ」をやめられない(小学館新書)
中野信子
小学館 / 2017-10-03
累計読者数12
平均ハイライト数 10.4件/人
推定読了時間 約2時間13分
star総合評価 57/100
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この本について
学校や職場で、人が集まるとどうしてこんな空気になるんだろう…と考え込むことがあります。誰かが外されたり、妙に攻撃的な雰囲気が出てきたり、自分の中にも説明しづらいモヤモヤが生まれる瞬間がある。あれって性格の問題だけじゃなくて、もっと根の深い仕組みが動いているのかもしれません。 この本を読んで驚いたのは、「いじめ」を生む装置が、脳のごく基本的な働きとして備わっているという事実でした。仲間を作るホルモンが、同時に選別や排除のトリガーにもなる話や、正義感が快感と結びつくことで過剰な制裁が起きやすくなる話は、過去の自分の行動の説明書を読んでいるようでした。また、思春期の暴力性がホルモン変化と未成熟なブレーキ機能の組み合わせで起きるというあたりも、単なる「反抗期」で片づけられないリアルさがあります。 読んでいると、加害/被害という二分法ではなく、「人間はこう動いてしまう可能性を持っている」という前提に立てるようになります。無理に綺麗ごとで蓋をせず、どう向き合うかを考えたい人に合う一冊だと思います。
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出版社による紹介
「いじめ」を脳科学する。 「子どものいじめ撲滅」に向けて、大人たちが尽力している一方で、大人社会でも「パワハラ」「セクハラ」などの事件が後を絶ちません。しかし、「脳科学的に見て、いじめは本来人間に備わった“機能”による行為ゆえ、なくすことはできない」と、著者である脳科学者・中野信子氏は言います。ならば、いじめに対するアプローチ法を変えて、その回避策を考えていくことが、良好な人間関係を維持するためには得策です。本書では、子どもの仲間はずれやシカト、大人のパワハラ・セクハラなど、世代を問わない「いじめ」に関して、その回避策を脳科学の観点から説いていきます。
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