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シャーデンフロイデ 他人を引きずり下ろす快感 (幻冬舎新書)

シャーデンフロイデ 他人を引きずり下ろす快感 (幻冬舎新書)

中野信子

幻冬舎 / 2018

累計読者数22
平均ハイライト数 15.2件/人
推定読了時間 約3時間25分
star総合評価 61/100
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この本について

人の言動に妙なざらつきを覚えたり、SNSで“叩き合い”を見るたびに気分が重くなるのに、どこかで自分もそこに巻き込まれそうになる。そんなモヤモヤを抱えている人は多いと思います。自分の内側にあるはずのない感情がふと顔を出して、「なんでこんな気持ちになるんだろう」と戸惑う瞬間ってありますよね。 中野信子さんの『シャーデンフロイデ』は、その正体を淡々と説明してくれる本です。誰かを裁きたくなる心理が「倫理」や「正しさ」への欲求と結びつき、しかもその行動が脳にとっては“快楽”ですらあるという指摘は、読んでいて耳が痛いけれど不思議と落ち着きます。正義で人を攻撃してしまう背景には、集団を守ろうとする古い回路が働いていること、とくに日本では自分で意思決定するより“逸脱者を正す側に回るほうが安心”になりやすいことなど、日常で感じる違和感の説明がひとつずつつながっていきます。 読んでいて救われたのは、「こういう感情を持つのは人として自然」という前提があることでした。人間の脳がどう設計されているのかを知るだけで、他人への苛立ちも、自分の黒い感情も、少し距離を置いて眺められるようになります。感情そのものを否定するのではなく、どう扱うかに意識が向く感じです。 「つい人の言動が気になって疲れてしまう」「正しさの議論に巻き込まれると苦しくなる」そんな人に静かに効く一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

「シャーデンフロイデ」とは、他人を引きずり下ろしたときに生まれる快感のこと。成功者のちょっとした失敗をネット上で糾弾し、喜びに浸る。実はこの行動の根幹には、脳内物質「オキシトシン」が深く関わっている。オキシトシンは、母子間など、人と人との愛着を形成するために欠かせない脳内ホルモンだが、最新の研究では「妬み」感情も高めてしまうことがわかってきた。なぜ人間は一見、非生産的に思える「妬み」という感情を他人に覚え、その不幸を喜ぶのか。現代社会が抱える病理の象徴「シャーデンフロイデ」の正体を解き明かす。
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