
自分のこころのトリセツ
下園 壮太、柳本 操
日経BP / 2013-09-30
この本について
とくにしんどい時期って、決めたいのに決められなかったり、人に会うだけでぐっと疲れたりしますよね。頭では「ちゃんとしなきゃ」と思うのに、体はまったく言うことを聞かない。自分でも理由がわからないまま不安ばかりがふくらんで、「このまま壊れてしまうんじゃないか」と焦る。僕も何度かそういう時期を抜けてきました。 この本が助けになるのは、そんな状態を「気合いの問題」ではなく、エネルギー不足や心の仕組みとして扱ってくれるところです。不安が居座るときは無理に消そうとしないほうがいいこと、決められないのは意思が弱いからではなく心のバッテリーが落ちているだけだということ、そして落ち込んだときこそ“人との距離の取り方”を工夫すると回復が早くなること。どれも、僕自身がしんどい時に腑に落ちた視点でした。 特別なテクニックを身につけるというより、「まず休む」「少しだけ助けを借りる」「自分を責めすぎない」といった、ごく生活に寄り添った行動が中心です。うつ状態に近づくと、自分の表情や態度が周りとの誤解を生みやすいこと、その結果さらに自責感が強まるという悪循環も、丁寧にほどいてくれます。“大人の心の強さ”とは、気丈にふるまうことではなく、弱っているときの扱い方を知っていることなんだと思わされます。 今の自分を立て直したいけれど、何から手をつけていいのかわからない。そんな人に静かに効いてくる一冊です。
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多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの15%が集中しています。
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