
スクラム 仕事が4倍速くなる“世界標準”のチーム戦術 (早川書房)
ジェフ サザーランド and 石垣 賀子
この本について
仕事が詰まってくると、「いろいろ動いてるはずなのに、なぜか何も終わらない」という混乱にハマることがあります。僕もプロジェクトを抱えすぎて、気づけば在庫(やりかけ)の山を眺めているだけ…という時期がありました。スクラムの本を読み返すのは、そんな行き詰まりを感じたときです。 この本が効くのは、理論よりも“現場で何が起きているか”を動かしながら考える姿勢を取り戻せるところです。たとえば「やりかけを増やすより、一つをちゃんと終わらせるほうが速い」という当たり前が、欧州車の品質管理やトヨタのラインの話で腑に落ちます。また、スプリントの終わりに「何が進捗を妨げたか」をみんなで話す場の重要性が、単なる会議ではなく、チームの速度そのものを上げる仕組みとして描かれているのも大きいです。さらに、顧客に早く見せて直すという流れは、計画通りにいかない現実とどう付き合うかをかなり実践的に教えてくれます。 完璧な計画より、変化と学習のリズムを作りたい人には刺さると思います。僕自身、全部を同時に進めようと焦ったときほど、この本の「一度で直し、同じ問題を繰り返さない」という姿勢に救われてきました。チームで動いていて、どこから手を付け直せばいいか迷っているときに、静かに軌道を戻してくれる一冊です。
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