
SCRUM BOOT CAMP THE BOOK
西村直人, 永瀬美穂, and 吉羽龍太郎
翔泳社 / 2013-04-13
この本について
スクラムまわりの相談を受けていると、「なんとなく進んでる気はするんだけど、いざ振り返ると何も積み上がってない」とか、「議論してるはずが、結局エースの人の意見だけで決まってしまう」という声をよく聞きます。自分のチームでも同じようなモヤモヤを抱えていたので、正直これらの抜粋を見たときは、胸が痛いくらい思い当たるところがありました。 この本がいいのは、スクラムを“正しくやる”ための解説というより、現場でつまずくポイントを具体的に示してくれるところです。たとえば、誰でもバックログを追加していいという考え方は、チームが何を見て動くかを鮮明にしてくれますし、見積りは「素早く、誤差を恐れず」という姿勢も、実務で妙なこだわりに縛られがちな自分にはちょうどよかったです。また、エースが場を支配してしまうと認識がズレるとか、終わったかどうかはデモを見るまで判断しないといけない、などの話は、会議の空気がどこで歪むのかを具体的に教えてくれます。 読みながら、「結局スクラムって、チームがちゃんと問題を表に出せる状態をどう保つかなんだな」と腹に落ちました。特に、タイムボックスを延長しない話や、技術的負債が少しずつ首を締める感覚は、自分の現場にもそのまま当てはまります。 今のやり方にどこか無理が出てきている気がするけれど、どこから手をつければいいかわからない、そんな人には刺さると思います。僕自身、この本を読んでようやく「チームで何を大事にするか」を日常の中で意識できるようになりました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの36%が集中しています。
読書の順序
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