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いじめを生む教室 子どもを守るために知っておきたいデータと知識 (PHP新書)

いじめを生む教室 子どもを守るために知っておきたいデータと知識 (PHP新書)

荻上 チキ

PHP研究所 / 2018-07-13

累計読者数3
平均ハイライト数 17件/人
推定読了時間 約4時間36分
star総合評価 61/100
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この本について

いじめのニュースを見るたびに、何が本質で、どこから手をつければいいのか分からなくなることがあります。加害者探しばかりが盛り上がって、肝心の子どもたちのことが置き去りになっているように感じてしまうあのモヤモヤ。自分に子どもがいなくても、学校やメディアの話題を耳にするだけで、どう向き合えばいいのか戸惑う人は多いと思います。 この本がよかったのは、「いじめ」を一個人の性格問題ではなく、教室・社会・メディアがどう関わるかという“構造”として描いているところでした。たとえば、いじめ報道を見ているのは大人だけじゃなく、当事者の子どもたちも含まれている、という指摘。これは普段あまり想像できていなかった視点で、報道の一言が誰を追い込むのか、逆に誰を救うのかまで具体的に示されています。また、発達障害や性的マイノリティの子が受けやすいストレスの話も、「特別扱い」ではなく、誰もが過ごしやすい教室づくりの中で考えるべきだと位置づけられていて、現実的にどう支えるのかがイメージしやすかったです。 著者自身の経験や、研究が“個人的な痛みを言葉にしてくれる”というくだりも刺さりました。いじめを経験していなくても、説明できない苦しさに名前をつけてもらえる感覚が、少しだけ呼吸を楽にしてくれる気がします。 子どもに関わる仕事をしている人はもちろん、「社会の空気が誰かを追い詰める仕組み」を知りたい人に特に刺さる一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

「いじめ問題」を解決するために必要な知識とは何か。連日のように悲惨なニュースが報じられ、そのたびに多くの議論が交わされるが、その中には具体的な根拠に欠ける当てずっぽうな「俗流いじめ論」も少なくないと著者はいう。一方で、メディアには取り上げられずとも、いじめが社会問題化して以来30年以上にわたり、日本でも世界でも数々の研究が行なわれ、多くの社会理論が磨かれてきた。本書では、そうした数多くの研究データを一挙に紹介しつつ、本当に有効ないじめ対策とは何かを議論する。いじめ議論を一歩先に進めるために、必読の一冊。 〈目次〉●はじめに ●第1章 これでいいのか、日本のいじめ議論 ●第2章 データで読み解くいじめの傾向 ●第3章 大津市の大規模調査からわかったこと ●第4章 「不機嫌な教室」と「ご機嫌な教室」 ●第5章 理論で読み解くいじめの構造 ●第6章 「ブラック校則」調査から見えたこと ●第7章 ハイリスク層へのサポート ●第8章 メディアが飛びつくネットいじめ ●第9章 教員の課題と「いじめ防止法」 ●第10章 大人に求められること ●おわりに 【PHP研究所】
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