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職場を腐らせる人たち (講談社現代新書)

職場を腐らせる人たち (講談社現代新書)

片田珠美

講談社 / 2024-03-21

累計読者数7
平均ハイライト数 12.6件/人
推定読了時間 約2時間11分
star総合評価 58/100
trending_up後半加速型
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この本について

職場で「なんであの人はああなんだろう」と思いながら、でも自分が当事者になると急に視界が曇ることってありますよね。注意しても届かない上司、強い人にはやたら丁寧なのに、弱い立場には平気で攻撃する同僚、妙にノルマを積み上げてくる管理職。理不尽に巻き込まれたときほど、相手の言動の“理屈”が見えなくなって、ただモヤモヤだけが残る。僕も何度もそこに立ち止まりました。 この本は、そのモヤモヤを「心理の仕組み」で照らしてくれる感じがあります。例えば、なぜ注意すると逆ギレするのか、なぜ“上”には異常に従順なのに“下”には強圧的になるのか、その背景にはどんな不安や自己保身があるのか。読んでいると、相手の行動を正当化する必要は全くないけれど、「こういうメカニズムなら、距離の取り方は変えられるかもしれない」と思える瞬間が何度かありました。特に、“幻想的願望充足”に触れるくだりは、相手を変えようと粘ってしまう自分にも刺さります。 仕事の現場で、一見ただの“嫌な人”に見える言動の裏側を少しでも理解したい人に向いている本です。相手を許すためではなく、自分の消耗を減らすための視点が手に入ります。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

根性論を押し付ける、相手を見下す、責任転嫁、足を引っ張る、自己保身、人によって態度を変える……どの職場にも必ずいるかれらはいったい何を考えているのか? これまで7000人以上を診察してきた著者は、最も多い悩みは職場の人間関係に関するものだという。 理屈が通じない、自覚がない……やっかいすぎる「職場を腐らせる人たち」とはどんな人なのか? 有効な対処法はあるのか? ベストセラー著者が、豊富な臨床例から明かす。 「長年にわたる臨床経験から痛感するのは、職場を腐らせる人が1人でもいると、その影響が職場全体に広がることである。腐ったミカンが箱に1つでも入っていると、他のミカンも腐っていくのと同じ現象だ。 その最大の原因として、精神分析で「攻撃者との同一視」と呼ばれるメカニズムが働くことが挙げられる。これは、自分の胸中に不安や恐怖、怒りや無力感などをかき立てた人物の攻撃を模倣して、屈辱的な体験を乗り越えようとする防衛メカニズムである。 このメカニズムは、さまざまな場面で働く。たとえば、子どもの頃に親から虐待を受け、「あんな親にはなりたくない」と思っていたのに、自分が親になると、自分が受けたのと同様の虐待をわが子に加える。学校でいじめられていた子どもが、自分より弱い相手に対して同様のいじめを繰り返す。こうして虐待やいじめが連鎖していく。 似たようなことは職場でも起こる。上司からパワハラを受けた社員が、昇進したとたん、部下や後輩に対して同様のパワハラを繰り返す。あるいは、お局様から陰湿な嫌がらせを受けた女性社員が、今度は女性の新入社員に同様の嫌がらせをする。 こうしたパワハラや嫌がらせの連鎖を目にするたびに、「自分がされて嫌だったのなら、同じことを他人にしなければいいのに」と私は思う。だが、残念ながら、そういう理屈は通用しないようだ。」ーー「はじめに」より
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