
起業するより会社は買いなさい サラリーマン・中小企業のためのミニM&Aのススメ (講談社+α新書)
高橋聡
この本について
会社員を続けながら、「このまま定年まで行くのかな」とぼんやり不安になること、けっこうあると思います。独立に興味はあっても、ゼロから事業をつくるのは正直こわいし、資金も時間も読めない。僕もずっとそのあたりで足踏みしていました。 この本は、そんな“モヤモヤ組”にとって、会社を買うという選択肢をものすごく現実的な距離に引き寄せてくれます。たとえば、中小企業の廃業理由の多くが「後継者不在」で、事業自体は健全だったりすること。そういう会社を引き継ぐことで、ゼロから立ち上げるよりリスクも手間も小さくなること。さらに、買収後の統合で何が起きがちで、何に気をつければいいのかまで踏み込んでくれるので、「会社を買う=一か八か」というイメージがだいぶ薄れます。 読者が抜粋している部分を見ていると、表に出にくい現場のリアルさに心が動いているように感じます。取引先への挨拶が遅れて顧客を失うとか、在庫の故障を見落として追加コストが発生するとか、社員との距離感を誤って孤立するとか。こういう「起きたら困るけど、知らないと気づけない」ポイントを丁寧に書いてくれるので、M&Aって結局“人の営み”なんだなと落ち着いて向き合えるんですよね。 会社を買うなんて大それたことに見えるけれど、実際はもっと等身大で考えていいのかもしれません。特に、副業として小さな事業を持ちたい人や、いずれ独立したいけどリスクは抑えたい人にはしっくりくると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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