
チームを変える習慣力
三浦 将
クロスメディア・パブリッシング(インプレス) / 2019-09-06
この本について
マネジメントの話になると、「結局は人間関係なんだよな…」と分かっているのに、現場ではつい“タテの関係”で動いてしまうことがあります。部下の沈黙に焦ったり、こちらが正しいと思うほど距離ができたり。頭では分かっていても、気付いたら昔のやり方に戻ってしまうあの感じ、けっこうしんどいですよね。 この本が効くのは、そういう「分かっているのに、できない」「できているつもりなのに、伝わっていない」というギャップを扱っているところです。ヨコの関係と言われても、具体的に何を変えればいいのかは案外分かりません。でも著者は、タテの関係が“当たり前”になってしまう心のクセや、潜在意識が変化に抵抗する仕組みまで示してくれるので、「そもそも何がズレの原因なのか」が腹落ちしてきます。そして、相手を“人として見る”ためのスキルや習慣のつくり方が丁寧に書かれているので、意図だけでなく行動レベルで変えやすいのが助かります。 私自身、ポジションパワーに頼るより、パーソナルパワーで関係をつくるほうが結果的にチームが動く、という当たり前のようで忘れがちな視点を思い出しました。心理的安全性の話も、きれいな理論ではなく「非言語の違和感を人は敏感に読む」という現実ベースなので、明日からの会議で試せることが多いです。 「部下のために変わりたいのに、どこから手をつければいいか分からない」という人には刺さると思います。自分のクセに気づきながら、少しずつ関係づくりを変えていきたい人向けの一冊です。
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