
管理しない会社がうまくいくワケ
アービンジャー・インスティチュート and 中西真雄美
この本について
仕事で人と関わるとき、「なんであの人は自分の役割しか見てくれないんだろう」とか、「こっちの意図が全然伝わらない」とか、そんな小さいつまずきが積み重なって、気づくと組織全体の空気が重くなっていることがあります。自分も相手も悪いわけじゃないのに、うまく噛み合わない感じが続くと、正解が見えなくなってきます。 この本が面白いのは、行動を変えるより前に「見え方」を変えると、関係性や職場の空気が自然に変わっていくところです。外向き思考に切り替えると、相手の仕事の背景や目的が少しずつ見えてきて、「自分の役割がどうつながっているのか」が理解できるようになる。気がつくと、相手に責任を丸投げするでもなく、支配するでもなく、ちゃんと助け合える距離ができているんですよね。 もうひとつ刺さったのは、「問題のある人を入れ替える前に、やるべきことが見えるよう助ける方が早い」という視点です。組織の問題を“人の質”に帰属しがちな場面でも、実は目標設定や権限の渡し方が曖昧なだけだったりする。その現実に気づけるだけで、対立していた部署同士が急に協力し始める場面が描かれていて、読んでいて妙に腹落ちしました。 「管理のしんどさに限界を感じつつ、どうしたら皆が動きやすくなるのか悩んでいる人」に特に刺さると思います。自分の働き方を押しつけない、でも丸投げにもならない。そのちょうどいい距離感をつくるヒントが静かに転がっている一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの19%が集中しています。
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