
AIファースト・カンパニー――アルゴリズムとネットワークが経済を支配する新時代の経営戦略
マルコ・イアンシティ, カリム・R・ラカーニ, 吉田素文, and 渡部典子
英治出版 / 2023-10-20
この本について
デジタル化が必要なのは分かっていても、現場では結局「いつものやり方」を少し効率化するだけで終わってしまう。ツールも導入したし勉強もしたのに、組織が前に進んでいる感じがしない。自分でもこのモヤモヤを何度も味わいました。 この本が効くのは、「技術そのもの」ではなく、もっと根っこの“オペレーティング・モデル”に話を戻してくれるところです。ベゾスの有名な指令が引用されていましたが、あれは単なる強権的なメッセージではなく、「価値を生み出す仕組みをどう再設計するか」という話なんだと腑に落ちました。古いプロセスをそのまま温存したままのDXは、著者が言う「ふりかけ」になりがちで、自分も痛いほど思い当たるところがあります。 読み進めると、アマゾンやモデルナの事例が単なる成功談に見えなくなってきます。どちらも、人を介さないプロセス設計やデータを軸にした再構築が徹底されていて、「人がやっていた判断を機械に置き換える」と聞くと冷たく感じるかもしれませんが、むしろ人にしかできない部分に集中できるようになる仕組みがよく描かれています。自分の仕事でも、まず「ボトルネックがどこにあるのか」を見直す視点が増えました。 特に刺さるのは、「変われない理由は努力不足ではなく、オペレーティング・モデルが変わっていないから」という指摘です。これは組織にいて息苦しさを感じている人ほど響くはずです。 こんな人に刺さります。 今の組織がなぜ伸び悩むのか、構造のレベルで理解したい人。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの42%が集中しています。
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