
アフターAI 世界の一流には見えている生成AIの未来地図
シバタ ナオキ
日経BP / 2025-08-08
この本について
仕事でAIを使う場面が増える一方で、「どこまで本気で向き合えばいいのか」「結局、自分の業務はどう変わるのか」がよく分からないまま時間だけ流れていく感じ、ありますよね。効率化という言葉ばかり聞いていると、AIの話って結局コスト削減の延長なのかな、とも思えてしまいます。 この本が面白いのは、そういう“目の前の小さな悩み”をいったん横に置いて、世界がどんな前提でAIを見ているのかを丁寧に描いているところです。例えば、EVのエネルギー変換効率の話や、自動車がパソコン化することでビジネスモデルがどう変わるのか、という具体的な技術と産業の話がそのまま「AI時代の勝ち筋」を理解する手がかりになります。また、日本企業でありがちな“労働力置き換え”レベルのAI活用が、世界では初歩にすぎないこともはっきり示されます。ここを読むと、自分の業務のどこに本質的な伸びしろがあるのかが見えやすくなります。 さらに、AIが不得意な領域、つまり無限のパラメーターから新しいインサイトを拾う“人間側の役割”の重要性も書かれていて、AIに仕事を奪われる不安より、「じゃあ自分はどこで戦うのか」という視点に自然と切り替わります。特に職能型の働き方や、現場に眠る暗黙知をどう生かすかについては、日本で働く人ほど刺さる内容だと思います。 AIに振り回されている感じがして、そろそろ一度腰を据えて整理したい人にちょうどいい一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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